まもなく飢饉到来?「米糠を食べよう」

1958年から1962年にかけて大飢饉が発生した際、中国の人々は米糠を食べて生き延びました。しかし、60年後の今、中国共産党は再び「糠を食べる」よう呼びかけています。

昨年3月に中共全人代の代表が「米糠の食用推進と国民の栄養向上に関する提言」を提出したことを受け、1月19日、中共の衛生健康委員会は公式サイトで、米糠は食品ロスの防止と国民栄養・健康の増進に有益であると公に回答し、米糠の食用を推進するとともに、米糠の栄養価に関する研究を積極的に行い、関連基準の改定するよう求めています。

このことについて、たちまち激しい議論が巻き起こりました。

「糠は1950年代、60年代に、食べ物がない時代に食べていたものだ。今、食べるものがないのか?よく考えてみると恐ろしい…」

「今後は、米糠しか食べられなくなるかもしれないから覚悟しておくのだ。基準の改訂は米糠を合理化するためだ」

「中央電視台は、我が国はまた大豊作だと言っていたのでは?」

「米糠は家畜の飼料だ。本気で米糠産業を発展させたいのなら、まず衛生健康委員会の幹部の皆さんがライブ放送で米糠を毎日500g食べてみせろ。1か月食べ続けてから、我々もついていく」

一方、時事評論家は、当局が米糠の食用を強調するのは、中共がすでに食糧危機に直面している証拠であると考えています。

ラジオ・フリー・アジアは、江蘇省宜興市の時事評論家・張建平さんの言葉を引用し、「米糠は油の原料になるが、栄養価は米よりはるかに低い。当局は13年連続の豊作で、毎年増産していると言っているのに、矛盾しているのではないか」と指摘しています。

2019年以降、中共当局は「食べ物の浪費をやめ、節約の習慣を養う」よう繰り返し強調しています。また、3年にわたるパンデミックは世界の食料安全保障に深刻な影響を与えています。さらに、 習近平総書記は何度も食糧安全保障への懸念を表明しており、中国はすでに食糧危機に陥っているのではないかと疑われています。

中共副主席の王岐山氏は2018年、「中国人は草を食べて1年は生きられる」と発言しました。

中共ウイルスの感染爆発で、3年間も当局に苦しめられてきた中国人は、近い将来、草と米糠を食べる日を迎えることになるのでしょうか。

 
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