気候変動による海の酸性化、サンゴ礁のリスクに=研究

[オスロ 22日 ロイター] – オーストラリアなどの科学者チームは、科学誌サイエンスに、人類の活動による気候変動が海の酸性化をもたらし、西暦2100年より前にサンゴ礁が崩壊し始める可能性があるとのリポートを掲載した。

サンゴ礁はすでに、海温上昇や郊外、乱獲などのリスクに直面しているが、さらに海の酸性化は、サンゴ礁の基盤を損傷するという。

リポートは「サンゴ礁は、今世紀末までに(サンゴ礁が産後の成長で拡大するより縮小するペースが速い)純崩壊に移行する」と述べた。

人類が排出する主要な地球温暖化ガスである二酸化炭素は、海水を弱酸性化させ、数千年かけて形成されたサンゴ礁の基盤に崩壊をもたらす。特に基盤部分は、サンゴの10倍も酸性化に弱いという。

ただ、研究を率いたサザンクロス大学のBradley Eyre氏はロイターに「サンゴの成長継続は可能で、サンゴ礁の砂地部分が崩壊し始めてからかなり後に、サンゴ礁を補充することが可能」と述べた。

 
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