月は人工の物体か?=科学者の推測

月に着陸した宇宙飛行士が、地球に帰還する際、月面で着陸用の小型飛行器に乗って宇宙船に戻った後、この小型飛行器を月に遺棄した。その際、小型飛行器が月に衝突して生じた震動が、72キロ離れたところに設置された地震計測器によってキャッチされた。その時、この震動は15分以上続いた。それはまるで、大きな金槌で鐘を叩いたようなもので、震動は長く続き、なかなか消えなかった。

物理学の原理から言えば、空洞の鉄球を叩くと、震動が長く続くが、中まで詰まった鉄球を叩くと、震動は短時間で止まる。月の震動が長く続いたことから、科学者は月の中心が空洞なのではないかと考えるようになった。さらに、中まで詰まった物体が衝撃を受けると、二種類の波を測定できる。一種は縦波であり、もう一種は表面波である。しかし、中が空洞の物体は、表面波しか測定できない。月面に設置された地震計による長時間の記録の中に、縦波は観測されず、すべて表面波であった。これらのことから、科学者は、月の中は空洞状であると推定した。

月のなぞ【その6】月は金属の外殻に包まれている

宇宙飛行士が、電動ドリルで月の表面に穴をあけようとしたところ、かなり硬くてなかなかうまくできなかった。月の表面が土と岩石でできていれば、これほど硬くてあけにくいはずはない。その後の分析で、月の表面は固い金属で包まれていることがわかった。この金属は、宇宙船を造る時に使うチタンであった。このことから、月は、中心部が空洞の金属球であると推定されている。

この発見から、専門家は、長い間解決できなかった問題に解答を得られた。月面に隕石の衝突による穴がたくさんあるが、不思議なことに、それらの穴は非常に浅いものばかりである。科学者の推算では、直径16キロの隕石が時速5万キロの速度で地球に衝突すれば、表面にその直径の4~5倍にあたる60~80キロ程度の深さの穴が形成されることになる。ところが、月面上で最も大きなガガーリン・クレーターは、直径が300キロもあるのに、深さはわずか6.4キロしかない。計算値から言えば、この大きさのクレーターを造りだした規模の隕石が地球上に衝突すれば、穴の深さは1200キロにも達するはずである。どうして月面上には、そんなに浅い隕石クレーターが存在するのであろうか?唯一可能な解釈は、月の表面が非常に硬いからである。月面から発見された金属成分が、この問題に良い説明を与えている。

月は、人工の物体である

旧ソ連の科学者はかつて、「月は、表面が改装された宇宙船である」という大胆な仮説を提出したことがある。この仮説が成り立てば、さまざまな月のなぞを全て説明することができるようになる。この大胆な仮説は、少なからぬ論議を招いたものの、現在の科学者はこの仮説を認めようとする勇気がないようである。しかし、月は自然に形成されたものでないことは確実である。

月は、毎日同じ面を地球に向け、太陽と同じ大きさに見え、表面が硬い金属に覆われていて、長期間にわたって無数の隕石の衝突に遭っても姿が変わっていない。もし、自然の天体であるなら、このような特徴は備えていないはずである。

(翻訳・太源)
大紀元日本、EPOCH TIMES JAPAN より転載

 

 
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