米ユナイテッド航空機内で子犬死ぬ、座席上の棚に収納指示され

[14日 ロイター] – 米ユナイテッド航空機内で、客室乗務員が乗客に対し、フレンチブルドックの子犬を入れたカバンを座席上の収納棚に置くよう指示し、子犬が死ぬ出来事があった。この事態を受け、運輸省と米連邦航空局(FAA)が調査を行うと発表した。

また、ジョン・ケネディ上院議員はユナイテッドのカービー社長に、同社機内で動物が死ぬ例が多発している件で情報を求める書簡を送付、ツイッターで、15日に動物を座席上の棚に収納することを航空会社に禁止する法案を提出するとの計画を明らかにした。

ケネディ議員は書簡で、昨年米国航空会社の機内で動物が死んだ24例中、18例がユナイテッド機内だったとの数字を引用、ユナイテッドには言い訳の余地がないと述べた。

子犬の事件は12日、ヒューストンからニューヨークに向かう3時間半のフライトで発生。犬用のキャリーケースに入れたペット犬を頭上の棚に収納するよう客室乗務員が飼い主に指示した。11歳の娘はCBSとのインタビューで「(中身は)犬なので(収納すると)呼吸できなくなると訴えたが、乗務員は意に介さない様子だった」と話した。

飼い主一家は、子犬が2時間にわたって吠えた後、静かになったが、飛行機が揺れて席から立てなかったため様子を確認できなかった、としている。

ユナイテッド側は、キャリーケースに子犬が入っているとの飼い主の訴えを乗務員が聞きのがしたか、もしくは理解できず、「それと知ったうえで頭上の棚に収納したわけではない」と釈明している。

また、来月までに、客室にペットを持ち込む乗客に鞄に貼る明るい色のタグを配布し、乗務員が識別しやすくする措置を講じるとしている。

 
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