中国国産「最先端ステルス戦闘機」 ステルス技術に欠陥か

中国国産初代ステルス戦闘機「J-20(殲20)」は、レーダーに探知されにくいステルス機能に不備がある可能性が浮上した。露メディアはこのほど、飛行訓練中のJ-20を、戦闘機の搭載レーダーが探知したと報じた。

ロシアのニュースサイト「衛星ネット」によると、インド空軍長官のアイラップ・シャーハー氏はこのほど、今年4月に行った同国空軍の実戦演習で、Su-30戦闘機(ロシア製)がJ-20の行方を捕捉した、と発言した。

今回の露メディアの報道に対して、中国官製メディアは「そもそもJ-20はチベットで訓練していない、インド側が中国脅威論を拡散するための作り話だ」などと反論した。

中国軍機関紙の解放軍報は今年1月、J-20が「高原地域」で軍事演習を行う予定と報じたものの、チベットで行うかは明言しなかった。

一方、共産党機関紙「人民日報」傘下の環球時報は専門家の見解として、「唯一の可能性は、敵を誘き出すため意図的に姿を現した」としている。

中国が「最先端のステルス戦闘機」とアピールしているJ-20は、2017年3月同空軍に実戦配備された。関係筋や軍事専門家の間では、その主要な技術は、1999年のコソボ紛争で撃墜された米軍のF-117ステルス攻撃機の技術を盗用したものだ、という説が根強い。

 
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