入りたくても入れない!プールの入場料が給料半年分=北朝鮮

世界各地で猛暑が続く中、プールを楽しむ人も多いだろう。北朝鮮では気温が一時41℃を超えたが、同国ではプールに入りたければ高額の入場料を支払わなければならない。その額は1人の半年分の給料に相当する。

北朝鮮の国営放送、朝鮮中央テレビが報じたところによると、北朝鮮と中国の国境地域に位置する中江(チュンガン)郡では7月31日、気温が41℃を超え、この夏の最高気温を更新した。そのため多くの人が平壌の大同区域にある紋繍ウォーターパークで水遊びを楽しみ、暑さをしのぎたいと考えている。

同ウォーターパークは馬息嶺スキー場と同じく金正恩国務委員長が直々に建設を命じて2013年に建設された遊泳施設で、約10万9000平米もの広大な面積を誇り、屋内施設と屋外施設があるほか体育館も併設されている。プールにはウォータースライダーと滑り台が合わせて27台設置されている。

だがこのプール、北朝鮮の一般庶民にとっては高嶺の花だ。大人の入場券1枚の値段は20,000北朝鮮ウォン(約2,400円)。北朝鮮の平均月収3,000北朝鮮ウォン(約366円)の約6.5倍に相当する。

一般庶民がこのプールに入りたければ、まず7カ月間飲まず食わずで働かなければならない。つまりこの施設は、平壌に住む約1%の特権階級のためのものにほかならない。

北朝鮮だけでなく、北半球全体が今年、記録的な暑さに見舞われている。北朝鮮とほぼ同緯度に位置する日本や韓国では、国民がこの夏をやり過ごせるよう電気料金の値下げ措置が打ち出されている。冷房設備のない日本の一部の学校では夏休みの延長が行われる予定で、こうした措置も電気料金の値下げと共に暑さをしのぐ一助となっている。韓国政府も猛暑により国民が通常より高額な電気料金を負担することがないよう、電気料金の累進計算基準の調整を考慮している。

北朝鮮の一般庶民はいつになったら国民を顧みてくれる政府に恵まれるのだろうか。

 
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