麻薬中毒患者200人が脱走 治安悪化に懸念=ベトナム

ベトナムの首都ホーチミン市の東側、ティエンザン省の麻薬中毒患者収容センターで11日、麻薬中毒患者約200人による集団脱走事件が発生した。現地で治安の悪化を懸念する声が高まる中、警察はその日の午後に100人を連れ戻し、残りの逃亡者についても全力で捜索している。

ベトナムのメディアが報じたところによると、同日午前、患者数人と同センター職員が口論となり対立した。すると患者の1人から門を打ち破れという声が挙がり、それを受けた患者らの一部が門を壊して約200人が脱走した。脱走者らは周辺地域や道路に出ると、通行する車両に金を要求したり、住民らからものを盗んだりした。

当局は多数の警察官を投入して現地の治安回復に努める一方、逃走した麻薬中毒患者の逮捕に全力を注いでいる。現時点で100人余りがセンターに連れ戻された。警察は逃亡者の家族に対し、センターに戻るよう彼らを説得するようにと呼び掛けている。

 
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