チェコ上院議長の台湾訪問がついに実現 「マスクの寄贈に感謝」

チェコのビストルジル上院議長率いる訪問団が8月30日午前、チャイナエアラインのチャーター機で台湾に到着し、台湾の呉釗燮(ご・しょうしょう)外交部長が桃園空港で議長らを出迎えました。

呉釗燮外交部長は中華民国政府を代表して、チェコのミロシュ・ビストルジル(Milos Vystrcil)上院議長が率いる90名の訪問団を迎え、握手の代わりに肘を触れ合わせて挨拶を交わしました。

チェコの訪問団はチャイナエアラインのチャーター機で台湾に到着しました。訪問団には、副議長、8人の上院議員、プラハのフジブ市長のほか、多くの文化・科学界の代表者らが同行し、台湾とチェコの友好の証のバッチを身につけています。ビストルジル上院議長は、台湾の暖かい歓迎に感謝し、台湾に到着したことに喜びの意を表しました。

チェコ上院議長 ミロシュ・ビストルジル氏
「上院議員が8人、訪問団は合計90人からなっている。 上院議員と議長、副議長がここにいる」

中共ウイルスがいまだに世界で猛威をふるうなか、欧州からの大切な友人を迎え、台湾は万全な防疫措置を講じ、検疫職員がいつでも対応できるよう待機しているほか、双方の関係者は台湾とチェコの国旗が印字された台湾製のマスクをつけています。ビストルジル氏は特に、疫病流行中のチェコにマスクを寄贈した台湾に感謝しました。

チェコ上院議長 ビストルジル氏
「私と妻がしているマスクは、疫病の流行が最も深刻な時期に台湾が寄贈してくれたものだ。今このようにつけている。心から感謝申し上げる」

訪問団が空港を離れた後も、現場では消毒作業が行われ、感染防止のために最高水準の衛生管理を行っていました。

ビストルジル議長は6日間の滞在期間中、台湾の国立政治大学と立法院で演説を行うほか、工業技術研究院を訪問し、米国在台湾協会(AIT)が主催するサプライチェーン・フォーラムにも参加する予定です。

また、蔡英文総統との会談も予定されています。

一方、台湾とチェコの友好関係がさらに深まったことを受け、チェコの中共大使館は「チェコの訪問団が中国の主権と領土の完全性を侵害している」と非難しました。しかし、欧州議会をはじめ、米国、カナダ、オーストラリアなどの国会議員計68人は以前、中共のチェコへの圧力を非難する国際声明を発表し、民主主義の指導者たちにも声明に参加して連帯を示すよう呼びかけています。

 
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